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心拍確認はいつ?胎嚢確認からの流れや見えないケースなどを解説

エコー写真を見ている人

妊娠がわかると、心拍確認がいつなのか気になりますが、妊娠5週目でもまだわからないことも珍しくありません。

妊娠が子宮内で進んでいるか、週数と発育が合っているかなど、確認すべきポイントも多く、心拍確認は妊娠初期の節目のひとつです。

この記事では、心拍確認でわかることや胎嚢確認からの流れ、週数の目安、見えないときの対応などを詳しく解説します。

心拍確認を待つ時期が不安な方、心拍から何がわかるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

心拍確認で何がわかる?

心拍確認で何がわかるのかと考えている女性

心拍確認は、見えたかどうかを確認するだけではありません。

ここでは、心拍確認をすることにより、妊娠初期の診察で何を判断するものなのかを解説します。

子宮内で赤ちゃんが育っているかを確認する

心拍確認では、赤ちゃんが子宮内で生きて育っているかを確認できます。

妊娠初期は、週数だけでは妊娠が順調かどうかを判断できません。

心拍が確認できるかどうかは、妊娠が継続しているか、今どのような状態にあるのかを判断するための大きな要素です。

週数どおりに育っているかを確認する

心拍確認では、最終月経から数えた週数と、実際の発育の進み方が合っているかどうかも見ていきます。

妊娠初期は、排卵日や着床の時期によって、思っていた週数と妊娠の進み方に差が出ることがあります。

そのため、心拍が見えたかどうかは、今の時期ならこのくらいの発育になると判断する大切な手がかりです。

ただし、予定より早く見えることもあれば、遅れて見えることもあるため、あくまで目安と考えておきましょう。

出産予定日が定まる

心拍確認の時期に入ると、出産予定日も定まってきます。

予定日は、最終月経だけで決めるのではなく、発育の状態も合わせて考えます。

特に、月経周期が不規則な場合や、排卵日がはっきりしない場合は、心拍確認の所見が重要です。

心拍確認ができたら予定日が定まり、今後の妊婦検診の間隔や内容も具体的になります。

なお、厚生労働省は妊娠届を妊娠11週以下で届け出ることを推奨していて、心拍確認後の時期に提出や母子手帳受け取りを検討する方も多いです。

胎嚢確認から心拍確認の流れ

診察を受けている妊婦

妊娠初期の診察では、すべてが一度に確認できるわけではありません。

ここでは、妊娠初期の胎嚢確認から心拍確認への流れについて解説します。

胎嚢確認

妊娠初期の診察で、最初に確認するのが胎嚢(たいのう)です。

胎嚢とは、赤ちゃんを包んでいる袋のようなもので、育っていくためのスペースです。

妊娠初期の超音波検査では、子宮の中に黒っぽい丸や楕円の空間として映ります。

この中には、これから赤ちゃんが育つために必要な羊水や胎盤のもとが含まれています。

胎嚢確認ができると、妊娠が子宮の中で始まっていると判断できますが、この時点では、赤ちゃん自体はまだ見えていません。

そのため、胎嚢確認は、妊娠の始まりを捉えるものとして考えるとわかりやすいでしょう。

胎芽確認

胎嚢の次に確認できるのは、胎芽(たいが)です。

胎芽とは、これから赤ちゃんの身体になっていく最初の呼び名です。

胎嚢の中に見えてくる、とても小さな赤ちゃんの始まりで、最初は超音波でも小さな白い点や短い線のように映ります。

胎芽が見えるようになると、赤ちゃんが実際に育ち始めているとわかります。

この時期はまだごく小さいため、輪郭ははっきりしていないことも少なくありません。

心拍確認

心拍確認とは、赤ちゃんの心臓が規則的に動いている様子を確認することです。

超音波画面の中で、小さく明滅するような動きが見えると、心拍が確認できたとわかります。

心拍確認ができると、赤ちゃんが子宮の中で発育していると診断できます。

妊娠初期の診察では、心拍確認が大きな節目です。

なお、胎嚢、胎芽、心拍は、一度の診察でそろうとは限らず、順番に確認できるものが増えていきます。

心拍確認ができる週数の目安

エコー写真

心拍確認の時期には幅があり、見えないからといってすぐ異常とは言えません。

ここでは、妊娠5週目から心拍確認ができるまで、どのように見ていくかについて解説します。

妊娠5週目では見えないことがある

妊娠5週目は、まだ心拍確認が早いケースもあります。

この時期の診察では、胎嚢確認が中心になり、心拍までは見えないことも珍しくありません。

排卵日がズレている場合や、最終月経から計算した週数より実際の発育が少し遅れている場合に多いとされます。

そのため、妊娠5週目で心拍が見えなくても、まだ早かったと捉え、数日から1週間ほど空けて再診するのが一般的です。

妊娠6週前後がひとつの目安

心拍確認は、妊娠6週前後がひとつの目安で、胎芽が見え、規則的な拍動が確認できることが増えてきます。

妊娠初期の診察では、何週なら見えると言い切れるわけではありませんが、6週前後になると確認できる可能性が高まります。

そのため、心拍確認の時期として目安とされるのが、妊娠6週前後と説明されることが多いです。

ただし、排卵日や着床の違いで見え方には差が出ます。

妊娠6週前後は、妊娠の進み方について確認できることが増える時期と理解しておくとよいでしょう。

妊娠7週以降はどう考えるか

妊娠7週目以降は、心拍確認ができる可能性はさらに高くなる時期です。

そのため、この時期に心拍が見えないときは、慎重に見ていく必要があります。

胎嚢だけが見えているのか、胎芽まで見えているのか、胎芽の大きさ、前回の診察から育っているかなどを慎重に確認します。

例えば、前回は胎嚢だけだったが今回の診察で胎芽まで見えていれば、妊娠が進んでいると考えられます。

また、胎芽が前回より大きくなっていれば、数日の差で心拍が見えてくる段階です。

つまり、妊娠7週以降は、胎嚢や胎芽の大きさ、前回からの変化を合わせて、妊娠の継続や発育の進み方について判断する時期と言えます。

心拍の異常から何がわかるか

お腹に触れている妊婦

心拍は、見えたかどうかだけでなく、その速さも確認します。

妊娠初期の心拍数は週数とともに変わるため、今が何週頃なのかとあわせて、心拍数を見ながら判断します。

妊娠5〜6週頃に90〜100回/分から始まり、8〜9週頃まで増えていくのが一般的です。

心拍が遅いとき

妊娠初期に心拍が遅いときは、流産の可能性を含めて慎重に見る必要があります。

確認した時期がまだ早く、心拍が十分に上がりきっていないなら、数日〜1週間空けて再診します。

一方、赤ちゃんの発育が順調ではなく、心拍が弱く出ているときは、注意が必要です。

そのため、心拍が遅いときは、流産につながる経過を考えて、今の週数に対しての心拍の上がり方や胎芽の大きさ、前回からの発育を確認します。

心拍が速いとき

妊娠初期の心拍は自然に上がるため、少し早いだけでは異常とは限りません。

心拍確認時から上がり始め、8〜9週頃にかけて170回/分前後まで上がります。

この範囲内であれば、心拍が速く見えても、週数に応じた自然な変化であると言えます。

一方、明らかに早い、不規則などの状態がその後の診察でも続く場合は、慎重に見ていかなければなりません。

主な理由として考えられるのは、胎児頻脈性不整脈や母体の発熱や子宮内感染などです。

ただし、平均値より心拍が速い場合でも、病気や異常があるとは限らないため、ほかの所見とあわせて判断するための情報のひとつと考えておきましょう。

心拍確認ができないケース

医師から説明を受ける夫婦

心拍が確認できないと不安になるかもしれませんが、見えない理由はさまざまです。

ここでは、妊娠初期に心拍が確認できない主なケースについて解説します。

排卵や着床のズレで週数に差が出る

心拍確認ができない理由として多いのは、考えていた週数より実際の妊娠週数が早いことです。

妊娠週数は最終月経から数えますが、排卵日や着床の時期がズレると、計算上は妊娠6週でも、発育の状態は5週目だということもあり得ます。

この場合、診察では胎嚢まで見えていても、胎芽や心拍は確認できません。

月経周期が一定でも、排卵が毎回同じタイミングとは限らないため、計算上と実際の週数がズレて、超音波で見える発育に差がでることもあります。

胎芽が小さいと心拍はまだ確認できない

心拍確認ができるのは、赤ちゃんのもとになる胎芽がある程度見える段階になってからです。

そのため、胎芽がまだごく小さい時期には、胎嚢が見えていても心拍までは確認できません。

前回の診察では胎嚢だけだったものが、次の診察で胎芽が見え、それから心拍確認へと進みます。

つまり、心拍が見えなくても、そこまで育つ前の段階であることも珍しくありません。

子宮外妊娠の可能性

心拍確認ができないときは、子宮外妊娠の可能性も考える必要があります。

子宮外妊娠とは、受精卵が子宮内膜以外(主に卵管)に着床する状態です。

通常の妊娠では、子宮の中に胎嚢が見え、その中に胎芽や心拍が確認できるようになります。

しかし、子宮外妊娠では、子宮内に胎嚢が確認できないまま、妊娠反応だけが陽性になるのです。

この場合は、妊娠週数との関係や血液検査の結果を合わせて、子宮外妊娠の可能性を検討します。

子宮外妊娠は、そのまま妊娠が進行すると卵管が破裂し、強い腹痛や出血を引き起こすことがあるため、注意が必要です。

心拍が見えない状態に加えて、下腹部痛や出血があるときは、医師の指示に従い対応しましょう。

1回の診察だけでは判断できない

心拍が確認できないときは、その1回だけで結論は出せません。

妊娠初期は、数日の差で見えるものが変わる時期です。

心拍が確認できないときは、数日〜1週間ほど空けて再診し、胎芽が見えてくるか、前回より大きくなっているかを見ていきます。

つまり、平均的な週数で心拍が確認できるかよりも、前回と比べた変化があるかどうかが重要です。

1回の診察で心拍が確認できなくても、再診で変化を見て、そのうえで慎重に判断するものです。

心拍確認と心音確認の違い

AとBが乗った天秤とはてなマークのカチューシャを付けて首を傾げる女性

心拍確認と心音確認は似ていますが、確認する方法が異なります。

ここでは、両者の違いについて解説します。

心拍確認は超音波で鼓動を見る

心拍確認とは、超音波検査で赤ちゃんの心臓が動いている様子を画面上で見ることです。

妊娠初期の心拍確認では、経腟超音波を用います。

細い器具を膣から入れて子宮の近くで観察するため、まだ小さい胎嚢や胎芽、心拍も確認しやすい方法です。

一方、お腹の上から見る経腹超音波では、妊娠初期は赤ちゃんが小さく心拍まで見えないことがあります。

経腹超音波は、妊娠週数が進んでから使用することが多く、中期以降に主流になる方法です。

心音確認は音として聞く

心音確認は、赤ちゃんの心臓の音を聞いて確認することです。

胎児ドップラーをお腹に当てて、超音波の反射を利用して心臓の動きを音に変えて聞き取ります。

心音は、妊娠12週前後から確認できることが多く、妊娠が進むにつれて聞き取れるようになります。

それまでは音として心拍を拾うことが難しいため、妊娠初期は行わないのが一般的です。

妊娠初期の診察では、音ではなく、心臓の動きを見る心拍確認が中心です。

なお、医療用とは違い異常の聞き分けはできませんが、心音が聞ける家庭用の胎児ドップラー機器もあります。

まとめ

心拍確認は、妊娠初期に赤ちゃんが子宮内で育っているかを見る大切な節目です。

妊娠6週前後に確認できることが多いですが、週数のズレや発育のスピードなどにより確認できないこともあります。

心拍確認ができないと不安になるかもしれませんが、前回との変化や診察で見える所見などを考慮して、落ち着いて対応しましょう。

新中野女性クリニックは、女性の一生において大きなイベントであるお産が、よりよいものになることを目指しています。

周産期センター勤務の経験がある院長が、赤ちゃんと母体の安全で元気な出産を、妊娠初期からお手伝いします。

妊娠初期の心拍確認が遅いのではと不安を抱えている方、心拍からわかることを知りたい方は、ぜひ新中野女性クリニックへご相談ください。

子どもを抱いているミドル女性
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