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妊娠中に食べてはいけないもの一覧!注意点と理由を詳しく紹介

色々な食べ物

妊娠中の食べ物について調べれば調べるほど、「これは大丈夫?」「食べてしまったけれど平気かな」と心配が増えてしまう方も多いのではないでしょうか。

周りからのアドバイスやネットの情報がバラバラで、何を信じればよいのか迷ってしまう場面もあるはずです。

この記事では、妊娠中に食べてはいけないものを一方的に禁止するのではなく、赤ちゃんを守りながら、できるだけ普段に近い食事を続けるための考え方をお伝えします。

「これは本当に避けたい」「これは量を意識すれば大丈夫」という線引きを一緒に整理しながら、不安を少しずつ軽くしていきましょう。

妊娠中に食べてはいけないものとは?まず全体像を確認

お腹に触れて笑顔の妊婦

妊娠中に食べてはいけないものを知ると、何を避ければよいかがわかり不安を減らせます。

しかし、片っ端から禁止する必要はなく、なぜ注意が必要なのか、どの時期に何に気をつけるのかという全体像を押さえることが大切です。

ここでは、妊娠中に特有のリスクが生じる理由と、妊娠初期・中期・後期で変わる注意ポイントを解説します。

なぜ妊娠中は「食べてはいけないもの」があるのか

妊娠中に食べてはいけないものがある大きな理由の一つは、母体だけでなくお腹の赤ちゃんにも影響が及ぶためです。

妊娠中は免疫のバランスが変化し、食中毒や感染症にかかりやすく、重症化しやすいという傾向があります。

また、特定の食材に含まれる細菌や寄生虫は、胎盤を通して赤ちゃんの発育や神経の発達に影響するおそれがあります。

そのため、妊娠前なら大きな問題になりにくい食品でも、妊娠中は「避けた方がよいもの」や「量を抑えたいもの」として注意が必要です。

妊娠初期・中期・後期で注意点は変わる?

妊娠中の食事で意識したいポイントは、妊娠初期・中期・後期で少しずつ重心が変わります。

妊娠初期赤ちゃんの脳や臓器がつくられる大切な時期のため、発育や奇形リスクに関わる要因(アルコール・ビタミンAのとり過ぎ)に注意が必要
妊娠中期つわりが落ち着き食欲が出てくる一方で、体重増加や栄養バランスの偏りに注意が必要
妊娠後期お腹が大きくなり胃の圧迫やむくみが出やすくなるため、塩分や食べ方の時間帯にも気を配る

妊娠期間を通して共通する基本のルールを押さえ、各時期の体調変化に合わせて重点の置き場所を考えると、全体の方針を整理しながら食事の管理を続けやすくなります。

妊娠中に「絶対避けたい」食べ物・飲み物一覧

寿司

妊娠中に「絶対避けたい」食べ物・飲み物は、主に食中毒や感染症、そして赤ちゃんの発育への影響が大きいものです。

ここでは、特にリスクが高く「妊娠中は避けたい」とされる代表的な食べ物・飲み物を、理由とあわせて解説します。

生肉・レア肉・生ハム・ユッケなど

妊娠中は、生肉や加熱が不十分な肉料理を避ける必要があります。

生ハムやユッケ、レアステーキ、ローストビーフの中心が赤い状態などには、トキソプラズマやカンピロバクターなどの病原体が残る可能性があり、妊娠中は重い食中毒や流産、胎児への影響につながるリスクが高まります。

そのため、肉料理は中心部までしっかり加熱された状態を基準に選び、外食でもよく焼きかどうかを必ず確認しましょう。

普段は食べ慣れているメニューでも、妊娠中だけは別と割り切り、生に近い肉は避け、完全に火が通ったものだけを徹底する意識が大切です。

刺身・生牡蠣・スモークサーモン・生の魚卵

刺身や寿司の生ネタ、生牡蠣、スモークサーモン、生のイクラやたらこなどは、妊娠中は控えたい食品です。

これらには、アニサキスなどの寄生虫やノロウイルス、腸炎ビブリオなどの細菌が含まれるおそれがあり、強い腹痛や嘔吐、下痢、発熱を伴う食中毒を引き起こす場合があります。

妊娠中は免疫の働きが変化するため、同じ食中毒でも重症化しやすく、脱水や早産のリスクが高くなる点が問題です。

そのため、寿司を食べる場合はエビフライや玉子焼き、蒸し穴子などの加熱ネタに切り替えるなど、生ではなく加熱済みを選ぶというルールを意識しましょう。

生卵・半熟卵・卵かけご飯・手作りマヨネーズなど

妊娠中は、生卵や黄身がとろとろの半熟卵、卵かけご飯、加熱していない卵を使う手作りマヨネーズやティラミスなども避けたい食品です。

生や加熱不十分な卵には、サルモネラ菌が残る可能性があり、激しい下痢や嘔吐、発熱を伴う食中毒につながる危険性があります。

高熱や脱水が続く状態は母体の負担が大きく、子宮収縮や流産・早産のリスクにも関わるため、妊娠中は卵料理をしっかり固まるまで加熱することが重要です。

オムレツや目玉焼きなども黄身まで火を通した状態を選び、マヨネーズやスイーツは市販の加熱・殺菌済み製品を選びましょう。

加熱していないナチュラルチーズ・未殺菌乳製品

カマンベールのような白カビタイプや青カビタイプなど、一部のナチュラルチーズや未殺菌のミルクは、妊娠中は避けたい食品です。

これらにはリステリア菌が混入している場合があり、軽い風邪に似た症状から始まっても、胎盤を通じて胎児に感染すると流産や死産、早産につながるおそれがあります。

妊娠中は少量でもリスクを避ける観点から、非加熱のナチュラルチーズは控える、パッケージに『加熱殺菌』『プロセスチーズ』と明記されたものを選ぶといった基準で見分ける意識が大切です。

ピザやグラタンなどでチーズを楽しみたい場合は、中心まで熱々になるようにしっかり加熱された料理にしましょう。

アルコール類

妊娠中は、ビールやワイン、チューハイ、日本酒などのアルコール飲料はもちろん、洋酒入りチョコレートやアルコールを含むカクテルスイーツも控える必要があります。

アルコールは胎盤を通じて赤ちゃんに届き、胎児性アルコール症候群や発達障害、低体重などのリスクに結びつくため、妊娠中に安全といえる飲酒量は設定されていません。

妊娠が判明した段階から出産まで、完全に禁酒することが大切です。

また、ノンアルコール飲料を選ぶ場合も、アルコール0.00%と明記された商品かを確認し、少しでも迷う場合は水や炭酸水、ノンカフェインのお茶に切り替えるとよいでしょう。

妊娠中「量に注意すべき」身近な食べ物・飲み物

マグカップを持つ手

妊娠中は絶対NGの食品だけでなく、量や頻度に気を付けたい身近な食べ物や飲み物もあります。

ここでは、完全にやめるのではなく、どのくらいまでなら安心して楽しめるかという視点で、妊娠中の適切な量や選び方を解説します。

カフェインを含む飲み物

妊娠中はカフェインを完全にやめる必要はありませんが、「1日合計200mgまで」を一つの目安にして量を意識して控えめにすることが大切です。

カフェインのとり過ぎは流産や低体重児などのリスクとの関連が指摘されているため、どの飲み物をどれくらい飲むかを把握しやすい形で管理しましょう。

代表的な飲み物のカフェイン量と目安は以下の通りです。

飲み物1杯あたりの目安量カフェイン量の目安1日の摂取目安量
コーヒー150〜200ml約80〜100mg1〜2杯まで
紅茶150ml約30〜50mg3〜4杯まで
緑茶150ml約20〜30mg6〜7杯まで
エナジードリンク商品により異なる100mlあたり32〜300mgと幅が大きい1本で上限近くに達する場合もあるため、妊娠中は基本的に避ける
コーラ350ml缶1本約35〜45mgカフェイン量としては上限に達しにくいが、糖分の観点からたまに1缶程度に抑える

カフェインレスコーヒーやノンカフェインのお茶に置き換えれば、妊娠中でもホッとできる飲み物を楽しみながら、赤ちゃんへの影響を抑えやすくなります。

水銀を多く含む大型魚

魚介類はタンパク質やDHAが豊富で、妊娠中も積極的にとりたい食材ですが、一部の大型魚には自然界に存在するメチル水銀が蓄積されているため注意が必要です。

摂取した水銀は胎盤を通じて赤ちゃんに届き、神経系の発達に影響を与える可能性があるため、食べる量や頻度を調整しましょう。

厚生労働省の資料では、1回に食べる量を約80g(切り身1切れやお刺身1人前)と定義し、種類ごとに1週間あたりの目安量を以下の通り示しています。

1週間の目安量具体的な魚の種類
週に1回までキンメダイ、メカジキ、クロマグロ(本マグロ)、メバチマグロなど
週に2回までキダイ、マカジキ、ミナミマグロ(インドマグロ)など

一方で、ツナ缶やキハダマグロ、サケ、アジ、サバなどは通常の摂取で問題ないとされているため、これらを上手に献立に取り入れるとよいでしょう。

もし目安量を超えて食べてしまった場合でも、翌週以降の量を減らして調整すれば、長期間の平均として基準内に収まるため過度に心配しすぎる必要はありません。

ビタミンAが多い食品

ビタミンAは目や皮膚の健康に役立つ一方で、妊娠中、特に妊娠初期に動物性ビタミンA(レチノール)をとり過ぎると、胎児の先天異常リスクが高まる可能性があります。

レバーやあん肝などはビタミンA含有量が非常に多く、焼き鳥のレバー1本でも妊婦の耐容上限量(2,700µgRAE/日)を超えるおそれがあるため、食べる頻度を減らす配慮が欠かせません。

一方で、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは、体内で必要な分だけがビタミンAに変換される仕組みのため、通常の食事量であれば過剰摂取を心配する必要はほとんどありません。

妊娠中は、レバーや肝類を習慣的に多量に食べない、ビタミンA入りサプリとの重ね取りに注意するといった線引きで食べ方を調整しましょう。

塩分・糖分・脂質が多い加工食品

スナック菓子、カップ麺、菓子パン、ファストフードなどは、妊娠中でも完全NGではありませんが、塩分・糖分・脂質が多いため量に注意したい食品です。

塩分過多はむくみや妊娠高血圧症候群につながり、ポテトチップス1袋やインスタントラーメン1食で一日の目標量のかなりの割合を占めてしまうケースもあります。

また、糖分と脂質の摂り過ぎは体重増加や妊娠糖尿病リスクにも関わるため、毎日の習慣ではなく、量を決めたごほうびのおやつとして位置付ける工夫が重要です。

パッケージの栄養成分表示をチェックし、塩分やカロリーが少なめのものを選ぶ、1袋を一度に食べ切らず小分けにするなど、ちょっとした工夫で量を調整しましょう。

人工甘味料やカロリーゼロ飲料

ノンシュガー飲料やゼロカロリー飲料に使われる人工甘味料は、国際的な基準に沿って一日の摂取許容量が設定されており、通常の飲食量であればすぐに健康被害が出る可能性は高くありません。

しかし、スクラロースやアセスルファムKなど一部の人工甘味料については、動物実験で代謝や腸内環境への影響が示されており、妊娠・授乳中は過剰摂取を避けたい成分として注意喚起する解説もあります。

妊娠中は、喉が渇いたときの基本を水や麦茶などのノンカフェイン飲料に置き、ゼロカロリー飲料はたまに楽しむ程度にとどめましょう。

どうしても甘みが欲しい場合は、量を控えた砂糖やはちみつ、果物なども選択肢に入れながら、全体のバランスで調整していくのが望ましいです。

妊娠中に不安になりがちなケース別の対応

ソファに座って夫とスマホを見ている妊婦

妊娠中は「やってしまったかも」と感じる出来事があると、一気に不安が高まりやすくなります。

ここでは、よくあるケースごとに、どこまで心配すべきか、いつ受診や相談が必要かを整理し、今日から実践できる具体的な対応のポイントを解説します。

妊娠に気づく前にお酒や生ものをとってしまった

妊娠初期に「お酒や生魚を口にしてしまった」と気づいて不安になるケースは多いですが、過度に自分を責める必要はありません。

妊娠のごく初期にあたる妊娠4週未満の時期は、薬物やアルコールの影響を受けにくい「全か無かの法則」が働くため、赤ちゃんに影響が残る可能性は低いとされています。

ただし、妊娠が判明した時点からは、赤ちゃんの臓器や神経が形成される重要な時期に入るため、お酒や生ものなどのリスクは直ちに断つことが大切です。

不安が強い場合や飲酒量が多かった場合は、次回の妊婦健診で医師に正直に伝え、必要に応じて超音波検査などで胎児の発育を確認してもらいましょう。

食べてはいけないものを食べてしまった

避けるべき食品をうっかり食べてしまったとしても、一度の摂取で直ちに胎児へ悪影響が及ぶわけではないため、まずは落ち着いて体調の変化を観察してください。

ポイントは、「何を」「いつ」「どれくらい」食べたかと、その後の体調です。

食後に発熱、強い腹痛、嘔吐、下痢などの症状が出ている場合は、リステリア症やトキソプラズマ症などの可能性も考え、早めに産婦人科や内科を受診し、妊娠中であることと食べたものを具体的に伝えましょう。

一方、体調に変化がなければ、次回健診で医師や助産師に相談し、今後は同じ食品を避ける・加熱を徹底するなど、これからの対策に切り替えていく姿勢が大切です。

食中毒が心配な症状が出てしまった

妊娠中に下痢や嘔吐、発熱が出た場合、食中毒や感染症による脱水や子宮収縮が起こりやすく、自己判断で様子を見るのはリスクが高くなります。

特に、38度以上の発熱が続く、繰り返す強い嘔吐、1日6回以上の水様便、血便、我慢できない腹痛、胎動の減少などがある場合は、早めに医療機関を受診してください。

受診時には、症状が出る前に食べたもの(生もの、加熱不十分な肉、作り置きの惣菜など)や、水分摂取量、排便・排尿の状態をメモしておくと診断の助けになります。

軽い症状で自宅安静の指示となった場合も、経口補水液や水分を少しずつとり、悪化や長期化がないかを注意して観察するようにしましょう。

まとめ

妊娠中に食べてはいけないものは、赤ちゃんを守るうえで大切な目安ですが、必要以上に恐れる必要はありません。

「絶対避けたいもの」「量や頻度に気を付けたいもの」「工夫すればOKなもの」に分けて考えると、自分なりのラインが見えやすくなります。

それでも「自分の場合はどうしたらいいか」「つわりや体重増加も含めて相談したい」と感じたら、一人で悩まず医療機関に相談するのがおすすめです。

新中野女性クリニック』では、妊婦健診に加えて、食事や体重管理に関する相談にも対応しています。

ホームページから診療内容やコラムも確認できるため、「一度専門家の意見を聞いてみたい」と感じたタイミングで、お気軽にご相談ください。

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